バイクに対する想い・思い出

父親の背中

私自身はバイクには乗らないのですが、父親がバイク乗りでした。

 

Kawasakiのいわゆるナナハンに乗っていました。詳しい型名は忘れたのですが、「ナナハンっていうのは乗る人を選ぶんや」と得意げに言っていたのをよく覚えています。

 

家族で出かけるときは自家用車で出かけることが多く、バイクはもっぱら父親一人で乗っていました。

 

しかし、私が大学受験に失敗して、一人で落ち込んでいた時、父親が「いいから乗れ」と言って、ヘルメットを渡してくれました。

 

普段の私なら父親と二人乗りする気恥ずかしさが勝って断るところですが、その時の私は素直に受け入れました。

 

久しぶりに乗るバイクはやっぱり振動や風圧をすごく感じて、最初はすごく怖かったのですが、やがて慣れてくると、まわりの景色や父親の背中の大きさを感じました。

 

走っている途中は何も話すことはなかったのですが、景色のいい高台についたとき、缶コーヒーを飲みながら「まぁ、あせらずゆっくりやっていけば良いよ」って言ってくれた時には涙が出そうになりました。

 

母親に小言を言われながらもバイクに乗り続けている父親に対して、「危ないし維持費もかかるし、辞めたらいいのに」と思っていたけど、その日からバイクにのる父親がすごくカッコよく見えました。